天王遺跡

2006年・2007年、国道113号線「新潟山形南部連絡道路」のパイパス建設の際の遺跡調査で確認された遺跡。古墳時代前期4世紀の円墳の周壕が3基まとまって確認、もとは墳丘が盛られていた古墳群であったと考えられる。山形県内ではあまり例のない平地に作られた古墳群。検出された3基の円墳は、小さなお社のすぐそばにあったようです。ということは、お社のある辺りももしかしたら円墳（？）かもしれません。

SH2001：円形周溝。周溝の規模は南北方向の外辺18m内辺15.3m、東西方向の推定外辺17.9m内辺14.9mでほぼ円形。溝の規模は幅約0.52m～1.98m、深さ16cm～40cm。この周溝が掘られた当時は円墳周溝であったと推測。

SH2002：SH2001のすぐ北側の円形周溝。推定規模は外辺直径約22m、溝の規模は幅約1.89m～3.26m、深さ約60cm～64cm。

SH2004：SH2002 のすぐ東隣で、検出されたのは周溝のほぼ半分。推定規模は外辺の直径た約23m、溝の規模は幅約1.12m～2.35m、深さ8～26cm。

【引用・参考文献】
・山形県埋蔵文化財センター　2010年　天王遺跡第1・2次発掘調査報告書　山形県埋葬文化財センター調査報告書第186集
・南陽市教育委員会　2017年3月　南森測量調査報告書（古墳推定地に関する調査）

山形県遺跡番号：213－075