東宮山古墳

標高約80mの独立丘陵上に立地。現状は直径約15m・高さ約3mの円墳だが、前方後円墳の可能性もあるようだ。墳頂部には近くで出土した石棺が移設されているほか、古墳北側の広場にも石棺1基が安置されている。埋葬施設は北西に入口をもつ横穴式石室で全長5.5m以上、玄室部長さ4.17m・奥壁幅1.96m・高さ1.73m、羨道部長さ1m以上を測る。出土遺物は内行花文鏡や金銅製の冠、耳環、玉類、三葉環頭大刀、武具、馬具、須恵器など。6世紀中頃の築造。陵墓参考地、1895（明治28）年治定。允恭天皇の皇子・木梨軽皇子の墓として宮内庁が管理している。

参考資料：
宮内庁書陵部『書陵部紀要』第68号　2017年3月