西ノ城古墳

現地説明会に行ってきました。
そもそもは中世山城の西ノ城を公園化しようとして丘陵を発掘調査した際、頂部南端で発見された石列(山城遺構）と東側、北側で見つかった石積(葺石)の積み方、層位の違いから古墳と判明し調査を開始したとの事でした。築造時期は3世紀後半頃ではないかとの説明でしたが土器等の出土品が少なく決め手に欠けているとの事。
墳丘は半分位の高さまで地山の花崗岩塊、その上に盛土で葺石有り。特徴的な東西の突出部ですが盛土ではなく花崗岩を削って形を整えているようです、削平はされずでこぼこで墓域と地山を分ける程度の整形の様でした。
主体部は墳頂付近に約5か所、今回見学できた主体部2(組合せ式木棺)、主体部3(子供用の石棺)の直葬、他にも5か所ほどあるらしく至る所に石棺材らしき赤色彩色の板状石材が落いるのが印象的でした。