祇園山古墳

高良山から西に派生する丘陵端部に立地。1辺約25ｍ・高さ約6ｍの方墳で、墳丘裾部と盛土上段に葺石を備える。埋葬施設は墳頂部中央付近に納められた箱式石棺で、長さ約2m・幅約0.9ｍ・深さ約0.9m、棺内には朱が塗られていた。盗掘されており、副葬品などの遺物は無し。4世紀初頭の築造。九州縦貫自動車道路の建設に伴い調査後に壊される予定だったが、保存を求める運動等を受け大部分が保存された。県指定史跡、1978（昭和53）年指定。

墳丘の周囲では、甕棺墓や箱式石棺墓、竪穴式石室など62基の埋葬施設が確認されている。

参考資料：
①『郷土の文化財』久留米市教育委員会　2008年3月
②現地案内板