円山古墳

標高約120m、大岩山から北西に延びる丘陵上に立地。直径28m・高さ約8mの円墳で、段築や葺石・埴輪などは確認されていない。埋葬施設は西に開口する両袖型の横穴式石室で全長約10.8m、羨道部は奥に進むに従い天井部が低くなり、床面も下がっていく。玄室部は長さ4.3m・幅約2.45m・高さ3.1m、室内には玉石が敷かれ、熊本県産の凝灰岩を刳り貫いて造った家形石棺と、二上山（奈良・大阪）産出の凝灰岩による組合式家形石棺が置かれている。盗掘に遭っていたが、10000点近くに上るガラス玉や装身具、武器・武具、馬具、飾金具などが出土した。6世紀初頭の築造。
国指定史跡、1941（昭和16）年指定。
国指定史跡（大岩山古墳群）、1985（昭和60）年指定。

参考資料：現地説明板　ほか