岩鼻二子山古墳

綿貫古墳群南部に所在した全長115mの前方後円墳です。前方部幅67m、後円部径60mの前方後円墳であったことが判明しています。周濠は盾形で、西側くびれ部には造出しも備えていました。大正3年に軍用施設開発のため消滅しました。
埋葬施設は舟形石棺で、後円部の中央にあったそうです。その他に前方部にも舟形石棺があったという伝承もありますが信憑性は不明です。出土品は埴輪（円筒埴輪、形象埴輪、人物埴輪など）、銅鏡、農工具、武具などが出土しました。
築造年代は5世紀末と考えられています。

参考文献：
上毛古墳総覧（昭和10年発行）
群馬県古墳総覧（2017年発行）
前方後円墳データベース