大阪 :: 黒姫山古墳の地図とデータ

黒姫山古墳

データ
名前 黒姫山古墳
よみがな くろひめやまこふん
前方後円墳
都道府県 大阪 ( マップ | 一覧 )
所在地 大阪府堺市美原区黒山529
駐車スペース なし
交通 - 徒歩

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交通 - 車

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周辺情報
タグ 前方後円墳国指定史跡展示・見学施設公園段築造出し葺石埴輪器財埴輪家形埴輪周濠・周堤竪穴式石室武器武具
注意事項

古墳(公園)に駐車場はありませんが、北東の堺市立みはら歴史博物館(M・Cみはら)に駐車可。(開館時間のみ)

紹介文

百舌鳥古墳群と古市古墳群の中ほどにあたる台地に築かれた、全長114mの前方後円墳。
後円部径64m・高さ11m、前方部幅65m・高さ11.6m。二段築成で北側クビレ部に造り出しを持ち、斜面には葺石。墳頂外縁と中段テラスには円筒埴輪列が巡っている。周囲には幅約13~18mの濠、及び周庭帯(推定幅約5m)と外堀が巡っている。5世紀中頃の築造。

戦後まもなく(1947年)の発掘調査で、前方部の竪穴式石槨から多量の鉄製武器とともに、古墳1基の副葬量としては全国最多の24領の甲冑が出土。
後円部の主体部には竪穴式石室に小さな刳抜き式石棺が在ったようだが、石室は既に盗掘で破壊されており、出土した埴輪片から靫・盾・蓋・短甲・家などの形象埴輪で方形に二重に囲まれていた事がわかっている。
墳丘には濠とフェンス・生垣で立ち入る事は出来ないが、一帯は公園として整備され、墳丘前方部正面の一部に復元された二段築造、葺石、円筒埴輪列の様子を見る事が出来るほか、武具、武器の置かれていた前方部の竪穴式石槨が公園東側のガイダンスセンター前に復元されている。
周辺には鎮守山古墳、どん山古墳、けんけん山古墳、さる山古墳、さば山古墳、名称不明古墳の計6基の陪塚と考えられる小規模古墳を伴っていたが、その多くは開発により消滅している。

出土した甲冑や付属する武具は保存処理され、その一部を近くの堺市立みはら歴史博物館(M・Cみはら)で見る事が出来る。
また、古墳(公園)の北にある廣國神社の境内には、付近の水路の橋に使われていた板石が置かれており、破壊された後円部主体部の石材と伝わる。

国指定史跡、1957(昭和32)年指定。1978(昭和53)年周庭帯部分を追加指定。
出土した甲冑は堺市指定有形文化財に指定されている。

尚、地理的に古市、百舌鳥いずれの古墳群にも属しておらず、世界遺産の指定からは外れている。

posted by susumu
updated 2024年06月03日
投稿写真 (12)
墳丘(後円部)南東側付近墳丘(前方部)南西側カド墳丘周りの遊歩道ガイダンス施設と復元石槨展示
前方部の石槨復元展示(ガイダンス施設前)前方部検出の石槨発掘当時(現地パネルよ)前方部検出の石槨の図(現地パネル)後円墳間近を高架道路がかすめる
かつての周辺古墳の図(現地説明パネルか)前方部正面の復元展示周堤帯墳丘全景(北側からパノラマ撮影)
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