行者塚古墳

加古川左岸の台地末端に立地する全長約100mの前方後円墳。後円部径約68ｍ・高さ約9.3ｍ、前方部幅約55ｍ・高さ約2.2ｍ、葺石・周濠あり。墳丘は3段築成で、くびれ部両側と後円部の計4箇所に造出しが設けられている。平坦部や造出し部では円筒埴輪や壺形埴輪、家形埴輪が数多く出土した。後円部墳頂と北東造出し部で粘土槨が確認されている。出土した金銅製帯金具は国内最古級。5世紀前半の築造。国指定史跡（西条古墳群）、1973（昭和48）年指定。公園として整備され、くびれ部西側の造出しには埴輪、土器が並べられ当時の姿に復元されている。

参考資料：現地案内板　ほか